海外の働き方・平均年収まとめ ~日本と海外の比較~(1/2)

海外各国の働き方・平均年収をまとめました。統計値や平均値は意味がない可能性もあり得るため、参考程度にご覧頂ければ幸いです。各国のワークスタイルは各々メリット・デメリットがあります。日本人は日本国内で働くため海外の状況は直接関係ありませんが、将来の予測の参考になる可能性があります。

海外のワークスタイル(写真:Unsplash)

海外の働き方・平均年収まとめ(2/2) : イギリス / フランス / ドイツ / スイス / スペイン

日本

※各データの定義はページ下部に記載

人口 1億2600万人
1人当たりGDP 490万円 ($42,928)
平均年収 440万円 ($38,515)
主要都市の家賃(1ルーム) 8万~14万 ※東京
外食(1食) 1000円 ※東京
ビッグマック指数 390円
採用の特徴 新卒は4月入社する。メンバーシップ採用。
転職・解雇 転職は少ない。就社傾向。解雇は少ない。
平均勤続年数 12.1年
失業率 2.4%
休日・有給 祝日: 16日 / 法定の有給: 10 ~ 20日付与 (勤続年数に依存)
休日の特徴 祝日が多い。有給取得率が低め。
年間労働時間 1598時間
週労働時間 約35時間
長時間労働の割合 19.0%
テンポラリー労働者の割合 13.0%
雇用保護指標(EPL) 2.08
特徴

平均勤続年数が他国と比べ長め。世界的に非常に珍しくメンバーシップ型の新卒採用で就社する習慣がある。労働時間は減少傾向。解雇や給与水準で正規・非正規、大企業・中小企業などの括りで格差がある。平均年収はOECD(経済協力開発機構)加盟国の中で低めに位置する。

海外諸国との違い
  • メンバーシップ採用が基本(ジョブ型採用ではない)。
  • プライバシー・個々の労働契約などに緩い。集団・共通的。
  • 正社員の解雇は一般的ではない。

アメリカ合衆国(米国)

人口 3億3300万人
1人当たりGDP 780万円 ($68,309)
平均年収 790万円 ($69,392)
主要都市の家賃(1ルーム) 24万~35万 ※ニューヨーク
外食(1食) 2200円 ※ニューヨーク
ビッグマック指数 643円
採用の特徴 ジョブ型採用(スキル採用)。新卒はインターンシップで経験を積む。
転職・解雇 転職は非常に多い。解雇があり得る。
平均勤続年数 4.2年
失業率 3.9%
休日・有給 祝日: 10日 / 法定の有給: 0日
※労働契約によっては祝日が休日にならない場合がある。
休日の特徴 米国では有給について労働法による規定が存在せず、企業との労働契約によって決められる。平均的な有給は10日程度。一部では有給が無い会社も存在する。環境の良い会社では長い休暇が付与される。
年間労働時間 1767時間
週労働時間 38.7時間
長時間労働の割合 19.2%
テンポラリー労働者の割合 4.0%
雇用保護指標(EPL) 1.31
特徴

米国は法律による保障が少なく、企業との契約により状況が異なる(人によって差が出る)。優良企業では環境が良く格差が生まれやすい。転職が多く実力があれば優良企業に転職ができる。また他国と比べ会社都合による解雇が多く、労働環境はヨーロッパ諸国と異なる。

中国

人口 14億4600万人
1人当たりGDP 135万円 ($11,819)
平均年収 約170万
主要都市の家賃(1ルーム) 7万~12万 ※北京
外食(1食) 540円 ※北京
ビッグマック指数 400円
採用の特徴 ジョブ型採用。新卒はインターンシップで経験を積む。
転職・解雇 転職は多い。解雇は少ない。
平均勤続年数 – 年
失業率 3.8%
休日・有給 祝日: 11日 / 法定の有給: 5~15日 (勤続年数に依存)
休日の特徴 年2回の1週間程度の祝日と有給が付与される。
年間労働時間 2000時間以上
週労働時間 約47時間
長時間労働の割合 30%以上
テンポラリー労働者の割合 – %
雇用保護指標(EPL)

※上記は都市部の状況です。

特徴

労働時間が非常に長い傾向である。中国は都市部と農村部の格差が大きい。都市部は成長率が高く変化が激しい。上位企業では平均年収が1000万(日本円換算)を越える企業が存在する。

韓国

人口 5100万人
1人当たりGDP 400万円 ($34,866)
平均年収 480万円 ($41960)
主要都市の家賃(1ルーム) 7万~10万 ※ソウル
外食(1食) 770円 ※ソウル
ビッグマック指数 444円
採用の特徴 ジョブ型採用。資格・学歴重視。新卒は大学卒業前後に内定。
転職・解雇 転職は多い。解雇は少ない。
平均勤続年数 5.9年
失業率 3.8%
休日・有給 祝日: 15日 / 法定の有給: 15~25日 (勤続年数に依存)
休日の特徴 祝日が多い。有給は付与されるものの、上下関係が厳しい文化で有給の取得は難しい。
年間労働時間 1908時間
週労働時間 – 時間
長時間労働の割合 29.0%
テンポラリー労働者の割合 21.2%
雇用保護指標(EPL) 2.35
特徴

労働時間が長い傾向である。大手企業と中小企業で大きな格差がある。特に中小企業での短期の離職率が高く、平均勤続年数を押し下げている。また国の政策が労働に影響し社会問題になるケースがある。

シンガポール

人口 590万人
1人当たりGDP 730万円 ($64,103)
平均年収 – 中央値 月給38万円
主要都市の家賃(1ルーム) 16万~24万 ※シンガポール
外食(1食) 1000円 ※シンガポール
ビッグマック指数 496円
採用の特徴 ジョブ型採用(スキル採用)。新卒はインターンシップで経験を積む。
転職・解雇 転職は多い。
平均勤続年数
失業率 3.1%
休日・有給 祝日:11日 / 法定の有給: 7~14日 (勤続年数に依存)
休日の特徴 有給取得率は高い。
年間労働時間 – 時間
週労働時間 – 時間
長時間労働の割合 – %
テンポラリー労働者の割合 – %
雇用保護指標(EPL)
特徴

シンガポールは外国労働者を積極的に受け入れており、外国人労働者割合が高い。労働法の規定は労働者の種類により適用内容が異なる。

オーストラリア

人口 2590万人
1人当たりGDP 715万円 ($62,723)
平均年収 630万円 ($55206)
主要都市の家賃(1ルーム) 15万~22万 ※シドニー
外食(1食) 1600円 ※シドニー
ビッグマック指数 746円
採用の特徴 ジョブ型採用。新卒はインターンシップで経験を積む。
転職・解雇 転職は多い。解雇があり得る。
平均勤続年数 9.7年
失業率 5.2%
休日・有給 祝日:10日 / 法定の有給: 20日 (勤続年数に依存しない)
休日の特徴 有給取得時は”Leave loading”と呼ばれる基本給の17.5%の金額が上乗せされる制度が存在する。有給取得率は高め。
年間労働時間 1683時間
週労働時間 35.7時間
長時間労働の割合 13.9%
テンポラリー労働者の割合 5.3%
雇用保護指標(EPL) 1.70
特徴

休暇のスタンスはヨーロッパに似ている。”フェアワーク法”で労働者を保護する規定が詳細に定められ、実態としても公正公平さが保たれている。一部で解雇があり得る。

海外の働き方・平均年収まとめ(2/2)

各データの定義

1人当たりGDP 1人当たり名目GDP IMF 2021年
主要都市の家賃(1ルーム) 主要都市の1ルーム賃貸料。国によって部屋の仕様が異なる。
外食(1食) 一般的な飲食店の1食の料金。
ビッグマック指数 ビッグマック1つの価格。経済力を測るための指数。
長時間労働の割合 週に49時間を越える労働者の割合。
テンポラリー労働者の割合 テンポラリー労働者の定義は国により異なる。(一時的な雇用。有期雇用契約。一年以内の雇用など)
雇用保護指標(EPL) OECDが作成する解雇規制の強さを示す指標。数字が大きい方が解雇されにくい。

免責・注意事項

  • 本記事は2021/11に作成された記事です。各国通貨の為替変動により円表記の金額は”ある程度の差”が出る可能性があります。(記事作成時 USドル=¥113.9)
  • 本記事の元データは各機関で公表される統計データのうち極力新しいデータを利用しています。ただし一部で公表が数年に一度のデータが存在し、数年前(2018年など)のデータも含まれます。
  • 各国で労働法や集計方法・定義が異なり、単純に比較できない場合があります。また仮に集計方法・定義が同じ場合でも「値が分散している状況・格差がある状況」では平均値が参考にならない場合もあります。
情報ソース

OECD : Earnings and wages – Average wages / Average annual hours actually worked per worker / Strictness of employment protection / Wikipedia : List of minimum annual leave by country / List of countries by GDP (nominal) per capita / NUMBEO : Cost of Living / 独立行政法人労働政策研究・研修機構 : 国際労働比較、海外労働情報 / 総務省統計局 : 世界の統計、その他海外各国の統計機関情報

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